1963年に養鶏の先進国アメリカから高性能な採卵鶏の原種鶏を輸入し、日本における養鶏の近代化の足がかりを作ったゲン・コーポレーション。以来、日本の環境や市場ニーズに合った育種にも積極的に関わり、種鶏ひなの供給会社としての地歩を固めてきました。それは、まさに挑戦の歴史。おいしくて安全・安心な卵が食卓に並ぶ毎日を、当たり前に。創業時から変わらない志を胸に、私たちは「良いトリ・良いサポート・良いシステム」の提供に取り組んでいます。
ゲン・コーポレーションの歴史は、創業者の所秀雄が養鶏の先進国・アメリカのハイライン鶏を日本で普及させるために「株式会社ハイデオ」を設立した1963年に始まります。農林省畜産局(現在の農林水産省畜産部)の官僚だった所秀雄は、日米両国の農業知識や語学力、人脈を生かし、原種鶏の輸入に加えてアメリカの飼養設備や管理技術など、産業としての養鶏基盤も積極的に導入。日本の近代養鶏の礎づくりにおいて、重要な役割を果たしました。
転機が訪れたのは、1970年代。ハイライン鶏の経済性に陰りが見え始め、さらには先進性を追求するあまり、日本市場のニーズとかけ離れた鶏を作出したことで、ハイデオは経営危機に見舞われます。しかし、その危機を教訓に、海外で評価の高い鶏種をより日本の環境やニーズに合うよう改良する「育種」にも参画するようになりました。このことは当社の大きな強みとなり、現在の採卵用種鶏ひな販売における国内トップシェア獲得の源泉になっています。
今、どんな採卵鶏や養鶏環境が求められているか。ハイデオは時代の移り変わりの中で、養鶏家の方々のニーズを汲み、鶏用ワクチンや養鶏機械設備、飼料用トウモロコシ育種などの事業も展開。1985年に関連5社を合併して「ゲン・コーポレーション」と名付けました。その後、日本の採卵鶏業界の将来を見据え、2000年に家禽育種を主要事業とするドイツのEWグループに所属。さらに2011年には、原点に戻り、種鶏の生産販売に特化することになりました。
私たちは創業以来ずっと、採卵鶏と向き合い、日本の養鶏産業の発展に尽力してきました。おいしくて安全・安心な卵が食卓に並ぶ毎日を、当たり前にすること。それがゲン・コーポレーションの使命であり、歴史そのものです。今では採卵用種鶏ひな販売において国内トップシェアを持ちますが、私たちの取り組みに終わりはありません。「良いトリ、良いサポート・良いシステム」の理念を大切に守り、日本の養鶏産業の未来に貢献し続けていきます。
創業1963年
グループ社員数
約270名
鶏卵年間生産量
(ゲン取扱鶏)
約230万トン ※1
採卵用種鶏販売の
国内シェア
約90% ※1
生産農場の敷地面積
東京ドーム
44個分
ゲン養鶏スクールの
参加者のべ
2,000名以上
※1 日本種鶏孵卵協会、農林水産省の統計をもとに自社計算による数字
日本国内で種鶏ひなを生産し供給しています。その種鶏やコマーシャル鶏(採卵を目的とした実用鶏)がお客様の現場で能力を十分発揮するよう技術的なサポートを行い、さらに安定経営を実現するお手伝いをしています。一貫したその取り組みによって、採卵鶏業界に貢献することが、私たちの事業です。